「マレーシアで英語は通じると聞いたのに、なんだか聞き取りにくい…」
「先生の英語に強いアクセントがあって、授業についていけない…」
「現地の友達と話していて、“lah”とか“meh”って何!?と戸惑う…」

そんな悩みや不安を抱えている方に向けて、本記事では「マレーシア英語の訛り(Manglish)」の正体や特徴、そして慣れるための具体的な方法を留学生が詳しく解説します!
マレーシアの英語に正しい知識を持つことで、不安を自信に変えるヒントが見つかるはずです!
記事のポイント
✔ 「マレーシア英語の訛り」はManglishと呼ばれ、独特の特徴がある
✔ 最初は聞き取りにくくても、慣れることで理解できるようになる
✔ 語尾の“lah”や“meh”など、文化的背景のある表現が多い
✔ YouTube・Netflix・現地の会話などでリスニング力を高められる
✔ 正しく理解すれば、英語のスキルも人間関係も豊かになる!
マレーシア英語の訛りってどんな感じ?
・語尾の上がり方やリズムの特徴
・ローカル単語や独特の言い回し
・シンガポール英語との違い
マレーシア英語(Manglish)とは?
マレーシアで話されている英語は、一般的なアメリカ英語やイギリス英語とは少し異なり、独自の訛りや表現があります。
この英語は「Manglish(マングリッシュ)」と呼ばれ、マレー語、中国語、タミル語の影響を受けたカジュアルな話し方が特徴です。
Manglishはフォーマルな場では使われにくいものの、日常生活では広く浸透しており、現地の人々の文化やアイデンティティにも密接に関係しています。
日常会話では、「lah」「meh」「lor」などの語尾が頻繁に使われ、それぞれに微妙なニュアンスが込められています。
「lah」は同意や強調、「meh」は疑問、「lor」はあきらめや納得といった感情を表します。
これらの言葉を自然に使いこなすことで、マレーシア人との距離が一気に縮まる感覚があり、単なる言語以上の意味合いを持つ表現といえるでしょう。
語尾の上がり方やリズムの特徴
マレーシア英語のリズムは、他の英語圏と比べて平坦で、抑揚が大きいことが多いです。
音の強弱やリズムが一定ではないです。
また、語尾が上がるように聞こえることが多く、まるで質問しているようなトーンになることがあります。
これはマレー語や中国語の影響を受けているとされており、英語を話していてもどこか親しみやすさを感じさせる雰囲気を作り出しています。
さらに、語と語の間に少し間が空く傾向もあり、単語を一つひとつ明確に発音するスタイルです。
逆に言うと、ネイティブのような連結音や速さはあまりないため、英語初心者にとっては聞き取りやすいというメリットもあります。
ローカル単語や独特の言い回し
Manglishでは、マレー語や中国語由来の単語が英語に混ざって使われます。
たとえば、「Can can(できるよ)」や「Where got?(そんなことないよ)」など、文法的には不自然でも意味が通じる表現が多く使われています。
その他にも、「Tapao(持ち帰り)」「Blur like sotong(イカみたいにぼんやりしている=頭が回っていない)」など、ユーモラスで印象に残る言い回しがたくさんあります。
こうしたローカルな表現を覚えることで、マレーシアの文化やユーモアをより深く理解することができます。
外国人にとっては最初こそ戸惑うかもしれませんが、逆にこうした表現を使えるようになると、現地の人からも「おっ、分かってるね!」と親しまれるようになります。
シンガポール英語との違い
マレーシア英語とよく比較されるのがシンガポール英語(Singlish)です。
どちらも類似した言語背景がありますが、シンガポール英語の方がより多様な言語が混ざっており、より速いテンポで話される傾向があります。
Singlishではさらにインド系の影響も強く、語順や文法の崩れ方も独特です。
一方、マレーシア英語はややゆっくりで、発音が柔らかい印象を受けることが多いです。
また、Manglishはよりフレンドリーで親しみやすく、地方によってもアクセントや使われる語尾が異なるため、多様性があります。
両者は似ているようでいて、実際に聞いてみると雰囲気がかなり違うため、留学や旅行で両国を訪れる際には、それぞれの特徴を意識してみると面白いでしょう。

マレーシア英語の訛りは難しい?
・授業中に苦労した先生のアクセント
・ローカルの友達との会話の壁
・慣れるまでにかかる時間
初めてマレーシアに来た時の感想
私がマレーシアに到着して最初に感じたのは、「あれ?これって英語?」っていう戸惑いでした。
ほんとに全くわかりませんでした。
空港の職員やタクシーの運転手の話す英語が、学校で習った英語とは別物に感じたんです。
発音が独特で、聞き慣れない言葉や言い回しも多く、「聞き取れない…」というのが正直な感想でした。
特に驚いたのは、話すスピードとリズム、そしてイントネーションの違いです。
単語の区切り方が独特で、たとえ知っている単語でも発音が違いすぎて聞き取れなかったことも多々ありました。
語尾に「lah」や「meh」が付くだけで、全体の雰囲気もがらりと変わるので、初日は「これで大学生活やっていけるのか」と本気で不安に思いました。

授業中に苦労した先生のアクセント
大学の授業では、特に最初の数週間が本当に大変でした。
先生によって訛りの強さが違うのですが、理系の授業では専門用語と訛りのダブルパンチで、頭がついていきませんでした。
発音や話すスピードが自分の想定外で、最初は理解するのに精一杯でした。
録音して復習するのが習慣になり、分からなかった部分を何度も聞いて、言い回しやアクセントのパターンを少しずつ覚えていきました。
「th」が「t」や「d」に聞こえたり、強い巻き舌の「r」なども慣れるまで時間がかかりました。
ローカルの友達との会話の壁
現地の友達と話すときには、Manglishの壁を強く感じました。
会話に出てくる言葉が全然分からず、「Can lah!」などと言われても意味が分からない。
周囲の会話のスピードも速く、省略された表現やスラングが多くて、「これ本当に英語なのかな」と思う瞬間もたくさんありました。
でも、わからないことをそのままにせず、「それどういう意味?」と聞くことを繰り返すうちに、少しずつ理解できるようになっていきました。
何より、ローカルの友達はとても親切で、こちらが努力していると積極的に教えてくれます。
そうやって一歩ずつ壁を越えていく感覚がありました。
慣れるまでにかかる時間
個人差はありますが、私の場合は3ヶ月ほどでようやく慣れてきました。
最初の1ヶ月はただひたすら「聞くこと」、2ヶ月目には「少しずつ理解」、3ヶ月目には「自然と使えるようになる」という感じで、自分でも成長を実感できました。
Manglishは文法も簡単で難しい単語も少ないので、逆にアメリカ英語よりも親しみやすく感じる部分もあります。
なにより、言語だけでなく文化や価値観も一緒に理解できるようになるので、生活がより豊かで楽しいものになりました。
マレーシア英語の訛りに慣れるために
・現地の人と話す機会を増やすコツ
・聞き取りにくいフレーズに慣れるための練習
・訛りを理解することで得られるメリット
・マレーシア英語の訛り まとめ
おすすめのリスニング教材・YouTubeチャンネル
マレーシア英語に慣れるには、現地のYouTubeチャンネルや映画、ドラマを見るのがおすすめです。
たとえば「JinnyboyTV」や「Namewee」の動画はエンタメ性も高く、楽しく聞き取りの練習ができます。
コメディ系の動画は日常会話でよく使われる言い回しが多く、自然な表現に触れることができます。
さらに、マレーシアのニュース番組やトークショーも効果的です。
最初はスピードが速く感じるかもしれませんが、英語字幕を活用しながら少しずつ耳を慣らしていくと、着実にリスニング力がアップします。
Netflixなどで「The Ghost Bride」や「Pasar Malam」など、マレーシア制作の作品を観るのも良い練習になります。
VPNに入ると世界中の映画が見られるので英語学習には必須!と言いたいくらいおすすめです!
こちらから申し込めます。
現地の人と話す機会を増やすコツ
積極的にローカルの人と会話することが一番の練習になります。
市場やカフェでのちょっとしたやりとりでも、実際のManglishに触れるチャンスです。
「どうせ通じないかも」と思わずに、まずは話しかけてみるのが大事です。
また、大学のクラブ活動やイベントに参加すると、自然に会話する機会が増えます。
私もバスケットボールサークルに参加したことで、日常会話を通じて耳が鍛えられました。
さらに、ローカルの人に英語を教えてもらう代わりに日本語を教える言語交換(language exchange)もおすすめです。
聞き取りにくいフレーズに慣れるための練習
難しいと感じたフレーズは、メモして繰り返し聞き直すのがおすすめです。
私は「lah」や「meh」の使い方をまとめてノートに書き出し、自分でも使ってみる練習をしました。
実際に使ってみると、相手との距離が縮まった感じがします。
さらに、自分のスマホでManglishを話している動画を録音・再生してシャドーイングするのも効果的です。
似たようなフレーズを繰り返し練習することで、耳も口も自然と慣れてきます。
例えば「Can or not?」「I tell you already lah!」など、日常的によく使われる表現を重点的に覚えると、すぐに役立ちます。
訛りを理解することで得られるメリット
マレーシアの英語に慣れることで、リスニング力が全体的にアップします。
また、多様なアクセントに対応できる柔軟な耳が育ちます。
将来的に国際的な環境で働くときにも、大きなアドバンテージになるでしょう。
さらに、Manglishを理解できると、現地の人たちとより深い関係を築くことができます。
単なる語学力だけでなく、文化理解や信頼感にもつながるのです。
たとえば、現地の人が冗談交じりに「Why you so blur like sotong one?」と言ってきたとき、その意味を理解して笑えるかどうかで、関係性が大きく変わります。
また、マレーシアに限らず、さまざまなアクセントを持つ英語話者と出会ったときに、柔軟に対応できるスキルが身につきます。
これはグローバル社会で非常に重要なスキルであり、英語力の幅を広げてくれる大きな要素となるでしょう
マレーシア英語の訛り まとめ
マレーシア英語、通称「Manglish」は、マレー語・中国語・タミル語の影響を強く受けた独自の英語です。「lah」「meh」「lor」などの語尾表現が特徴で、親しみやすく、地元文化に深く根ざした会話スタイルとなっています。リズムや発音、単語の選び方もアメリカ英語やイギリス英語とは異なり、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
実際にマレーシアに留学してみると、空港や授業、日常会話など、あらゆる場面で訛りに触れる機会があります。慣れるまでには数週間から数ヶ月かかることもありますが、繰り返し聞いて、実際に使ってみることで徐々に理解できるようになります。
YouTubeやNetflixなどの動画を活用したり、現地の人との会話を増やしたりすることで、自然と耳がManglishに慣れていきます。難しそうに見えるかもしれませんが、文法も比較的シンプルで、むしろアメリカ英語よりも親しみやすいという声もあります。
Manglishを理解できるようになると、マレーシアの文化やユーモアにも触れることができ、現地の人々とより深い関係を築くことが可能になります。また、グローバル社会ではさまざまなアクセントの英語話者と出会うことがあるため、この経験はリスニング力や適応力を高める大きなステップとなるでしょう。
「訛り」は壁ではなく、新しい世界に踏み込む扉です。マレーシア英語に慣れることで、英語の幅も、人生の幅も、きっと広がります。
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